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8話 猫耳のミーとクマ耳のモコのキス

Auteur: みみっく
last update Date de publication: 2026-02-26 14:00:34

 完全に怯えきっていたミーとモコは、俺の両腕にしがみついていた。これって……俺を信用してくれてるってことだよな? そう思うと、嬉しさが込み上げてくる。腕にしがみついている二人は、周りをキョロキョロと見回し、目を輝かせたり、怯えたりを繰り返していて、見ていて飽きなかった。

 というか……俺もこの場所に似合わない格好をしていた。農民と奴隷の少女二人組。従業員はそんなことを気にする様子もなく、俺たちを部屋に案内してくれた。エドウィンが、色々と手回しをしてくれたのだろう。

「はぁ……。疲れたぁ……二人も寛いで良いんだぞ?」

 ベッドに横になり、二人にそう言うと、「は、はい……」と二人は口を揃えて返事をして、部屋の隅っこに座った。それも、奴隷としての教えなのだろうと納得して見ていた。

「よし。じゃあ……モコ、こっちに来い」

 俺が呼ぶと、「……は、はいぃ……」とモコはおどおどとしながら近寄ってきた。上目遣いで心配そうな表情をしている。

「そんなに怯えなくても、大丈夫だって。魔法を掛けるけど体をキレイにする魔法だからな? 痛くないから」

 俺がそう言うと、モコはぎゅっと目を閉じた。モコの体がフワッと輝くと、髪の毛も肌も綺麗になっていく。

「わぁ……すごい♪ きれいー! 温かかったぁ」

 モコは興奮気味に言って、俺に抱きついてきた。同じようにミーにも魔法を掛けると、「うにゃぁ……すごい……」と、言葉は少ないながらも驚いた表情をして、緊張した面持ちで抱きしめてきた。

「よし、ベッドで寛ごうな!」

 俺がベッドに横になると、「……ベッド? ダメって……言われたぁ」とミーがおどおどした声で俯きながら言った。

「うん。ベッドで寝るなって……言われてるぅ」

 モコもレイと同じような口調で言ってくる。

「だから……俺が主なんだけど? 俺が良いと言ったら良いんだって」

 そう言ってから、「どっちが、俺の膝で寝る?」と尋ねた。今度はモコよりも反射神経が良いミーが、膝の上に乗ってきた。あれ? 膝枕のつもりで言ったんだけど……膝の上に座ってきちゃったな。

 出遅れたモコが残念そうな顔をして、俺の背中に抱きついてきた。そんなに……俺の膝で寝たかったのか? と、嬉しくなる。

 そっとミーのお腹に腕を回すと、体をビクッと反応させながらも、嫌がることもなくじっとしていた。

「嫌だったら、嫌って言えよ?」

 そう言うと、ミーは小さく頷いた。ということは、嫌じゃないってことだよな?

 綺麗になった髪の毛は、夕日に照らされてキラキラと輝き、サラサラと揺れている。洗浄魔法の効果で甘いいい匂いが香ってきた。ぎゅっと抱きしめ、後ろからミーの肩に顔を乗せて頬をくっつけた。

「う、うにゃ。……はぅ。主様ぁ……?」

 ミーが驚いた声を上げた。

「主様じゃなくて、ユウ兄と呼んでくれると嬉しいんだが?」

 俺は二人にそう言った。

「ゆ……ユウ兄ぃ……?」

 二人が声を揃えて聞き返してきた。「そうそう。それでよろしくな!」と、ミーの頬に頬をつけたまま話した。その間、モコは俺の後ろで俺の匂いを嗅いでいる……しかも首元で、くすぐったいんだが。

 ミーの頬はすべすべして、柔らかくて気持ちが良いな……と思い、家での感じでミーの頬にキスをしていた。

「はぅ……ユウ兄ぃ……? はわわ……」

 ミーが慌てる声で、俺の行動に気づいた。

「あ、ごめん……つい、可愛くて……」

 俺が謝罪すると、「う、ううん……。び、ビックリしただけ……イヤじゃ……ない……よ……」と震える声で言ってきた。

「わぁ……良いなぁ……」

 後ろで抱きつくモコが羨ましそうに言ってきたので、俺は冗談でモコに言った。

「モコは、俺にキスをすれば良いんじゃないか?」

「……え? えぇ……? えっと……ユウ兄ぃの頬にキスしてもいいのぉ?」

 モコは驚いた声を上げ、嬉しそうに聞き返してきた。「えっと……俺は、嫌じゃないが……」と言っておいた。あとは、モコの判断に任せることにした。

 ユウはミーの頬の感触を味わうのに忙しかった。ミーにキスを許されたので、チュッと音を立ててキスをすると、ミーは体をビクッと反応させ、プルプルと震えていた。

「怖いのか? それとも……嫌なのを我慢してるとか?」

 心配になって尋ねると、ミーは必死に言ってきた。「ち、ちがうぅ……勝手に体が……反応しちゃう……」

 ユウはミーの耳元に顔を寄せ、猫耳にそっと囁いた。

「ミー、可愛いな」

 ミーの猫耳がピクピクと可愛らしく反応し、くすぐったそうに体を揺らす。

「あぁ……それ、分かるぅ。さっき、ユウ兄ぃに耳触られて、なったぁ♪ ゾクゾク……って」

 モコが隣に移動してきて、口をすぼめてゆっくりと顔を近づけてきた。チュッ♡と音を立て、チュッ、チュッと何度もキスを繰り返すと、そのまま唇を押し付けたまま抱きしめてきた。

 えっと……どういう状況だ? これも奴隷の教えってやつなのか? それだと嬉しくはない……かな……。いや、嬉しいんだけど。

「これも、奴隷の教えってやつ?」

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